クリームの記事で大量にクリームの冷凍ストックができたので、「シナボン食パン」を作ってみたら凄くいい感じ!

パンレシピ
見た目はただの巻き巻き食パンですがトーストして専用アイシングをかけたら、めっちゃ旨かったです。

こんにちは!最近の記事で「フィリング、クリーム」を特集したので、冷凍庫がクリーム系だらけになってしまったので、前回の記事「糖類と脂質のシンプルなクリーム」の「シナモンペースト」でシナボンの食パンを作ってみました。トーストして、シナボン専用のアイシング(上にかけるクリームのこと)を作ってスプレッド(ジャムやマーガリンなど、トーストパンに塗るやつ)にしたら「大当たり」でした。是非、お試しください。

※ちょっと寄り道情報 「新しい食パンの型を買ってみました」

波型で剥離が容易な食パン型。テフロンかフッ素加工も施してあって「W」の効果。その効果テキメンでした!

ちょいちょい家で食パンを焼くといっても、自宅で自分用なら、せいぜい1~2週間おきですよね。やっぱり、仕事で毎日パンを焼くのと違って、自宅では食パン型の油脂被膜の劣化が激しいので「お手入れがすごくめんどくさい」です。そこで、自宅用にこれを購入しました。すごく使いやすいです。パニーニや、ホットサンドみたいな波型の表面もオシャレに見えます。ただ、難点は標準の食パン型より少し小さい事です。こちらは1.5斤となっていますが、標準の1.5斤の型に較べると容量は実質約1.2斤になります。でも「ものは考えよう」で、それさえ気にしなければ優良な商品かと思います。満足感の量としては、5枚切りにすれば普通のサイズの6枚切りくらいのボリュームに、4枚切りにすれば普通のサイズの食パンの5枚切りくらいのボリュームになります。このくらいの微差なら、わたしなら「気にならないかな」という感じです。型に入れる生地の量は普通サイズの食パンの4/5に抑えれば丁度良くなります。1.2斤:1.5斤=4:5になるからです。お値段が比較的リーズナブルなのも、魅力です。ここで豆知識。食パン型の容量、寸法を測って計算するの面倒くさいですよね(大体食パン型って厳密には”台形”だし、、、)。わたしは外側をラップでぐるぐる巻きに被って水が漏れないようにして、そこになみなみと水を入れます。その水の量を計ります。楽ちんでしょ?。常温ならほぼ1㏄=1gなんで、たとえば1200gなら1.2リットルとなり、1200㎤となります。食パン型を変えるときは2つの水の量を計って比較するだけです。余計な計算の手間が省けます。

「比較的リッチな食パン」の生地を使用します。

レシピ:1.5斤型一つ分=(新しい型になって)1.2斤分の生地量

春よ恋 300g

きび糖 11g

カラントS顆粒(サラヤ)=砂糖類 4g

トレハロース=砂糖類 4g

ローズソルト 3g

インスタントドライイースト赤サフ(日仏商事) 3g

水道水=冷蔵庫で冷やしておいたもの 165g

コンデンスミルク 7g

国産はちみつ 4g

オリゴのおかげ(パールエース)=オリゴ糖:液糖類 4g

フレッシュクリーム36%(タカナシ) 22g

無調整牛乳 30g

レモン果汁(ポッカ) 3滴

グラスフェットバター 23g

食パン型に入れる生地の量は、普通サイズの食パンで230g×3ケ=690gでした。1.5斤:1.2斤=5:4=690g:Xですので、X=552gとなります。ただし、これはただの食パンの生地量です。中に具を入れるので少し生地量を加減します。とはいっても、具はパンのように膨らむこともなく、得てして具の重量自体がパン生地より重い場合がほとんどです。シナモンペーストは糖質ベースで比重がとても重く、重圧でパンを少し押してつぶしてしまう要素も含みます。なんで、ほんの少しだけ生地量を減らす程度でいいかと思います。で、私の結論は552g>540gとしました。粉100gで190gの生地がとれるので粉300gで570g、そこから540gを実際の使用量とし、残り約30gは老麺として冷凍か冷蔵で保管しておいて次回のパン作りの時に利用します。成形は「海苔巻き成形2つ分」になるので、使う生地は「270g×2ケ」となります。参考までに下に「比較的リッチな食パン」の業務用レシピを貼っておきます。

次に「シナモンペースト」を用意します。わたしは前回の記事で冷凍しておいたものを前日に冷蔵解凍しておいて、使う当日に常温にもどして使用しています。使用量は120g。「海苔巻き成形2つ分」なりますので、ひとつの海苔巻き成形に60gのシナモンペーストを塗って「巻き巻き」します。

バター 35g

三温糖 55g

シナモンパウダー 15g

水あめ 45g

前回の「シンプルなクリーム」の記事のシナモンペーストのレシピを純粋にコピペしてます。シナモンの割合は外割10%が標準的な使用量(作り手よってまちまちですが、大体5~15%の範囲になります。中には25%近くシナモンを入れるパン屋さんもありますが、わたしは個人的には「15%以上のシナモン配合はもうすでにシナモン味がマックスに達していて原価が高くつくだけで意味がない」と思っています。)になります。「これでもか」という位シナモンを入れる方が「アメリカン」らしいパンになります。このレシピでは「シナモン:他の具材=15g:135g」なので、11.1%:100%となって、外割11.1%のレシピとなります。

270gの生地を長方形に平らにしてシナモンペーストを60g塗り広げます。
縦長に「巻き巻き」します。これを2本作ります。巻き数の目安は、4回転くらいです。
2本作ったら、綴じ目を食パン型の「底部」になるようにセットします。綴じ目はしっかりと指で押さえます。「ゼンマイが緩む」ように膨らんでいきますので、わたしは「巻きの方向が同じ」になるほうが仕上がりが良くなると思います。
1.2斤相当の生地量に120gのシナモンペースト。ベストな量ですね!あれだけしっかり生地の綴じ目を作っても少しだけ下に「飴状の糖類」が染み出しているのが伺えます。つまり、マックス量を意味していると思います。

成形後の二次発酵と焼成も「比較的リッチな食パン」と全く同じです。二次発酵60分、オーブンは180℃で26分焼きます。

こちらが完成品、冒頭と同じ写真です。ジャムやあんこや飴状のフィリングはどうしても少し隙間ができてしまいがち。でも、この程度なら気にしなくてもいいと思います。

仕上げにシナボン専用アイシング=「シナボン・スプレッド」を作ります。これ、非常に重要です。「これを塗って食べる」のと、「シナボン食パンだけを食べる」のとでは全く別のパンになります。シナボン食パンと、「シナボン・スプレッド」はセットで考えてください。

バター 50g

糖類 50g

仕込んでおいたチーズクリーム 100g

バニラオイル 少々

こちらは「前仕込みにチーズクリームを用意しておいた前提」のレシピです。上から順番にホイッパーでよくかき混ぜるだけです。

バター 75g

糖類 75g

クリームチーズ 50g

バニラオイル 少々

レモン汁 少々

こちらは「一からシナボン・スプレッドを作る方法」です。クリームチーズは常温に戻しておきます。材料を上から順番にホイッパーでよく混ぜていくだけです。仕上げにバニラオイル(エッセンスでも○)、レモン汁で味を整えます。

左が適当な大きさにカットしてトーストした「シナボン食パン」。右が「シナボン・スプレッド」。わたしはスプレッドにもきび糖を使用しているので黄土色になってますが、グラニュー糖や上白糖を使えば真っ白に仕上がります。

実食。シナボン食パンはカリっとトーストします(トーストの焼き加減はお好みで)。スプレッドを用意しておいて、トーストしたてのパンに適量のスプレッドを塗って完成です。

熱々をお召し上がりください!「カリっとトロっとしてて」めっちゃ旨かったです!

実感としては、普通のシナボンにトーストの「カリっと」感が+されて、想定以上の旨さでした!是非、お試しください。

では、また~。

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